学校訪問の記録

中学生・高校生の2人の子供(女子)達の父親である私の学校訪問を記録するブログです。意見・感想は私個人のものです。(文中敬称略)

201506 目黒星美学園中学高等学校 学校見学会

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初めての訪問。世田谷区のNHK放送技術研究所と砧公園近くにある、カトリックの女子中高一貫校、目黒星美学園中学高等学校の説明会にお邪魔した。

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当日は快晴。青い空にぴったりの校舎に到着した。

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来校者の雰囲気。受付を済ませて説明会の会場へ。来場者はざっと見た感じで30-40人くらいだろうか。ほぼ全員が母親で、私含めて数人の父親がいた。服装は、皆さん普段着 に近い感じのビジネス・カジュアルで、スーツで行ってしまった私は逆に浮いてしまった。世界中を旅していた某男性歌手似の格好をした父親が会場にいたので、そ のような雰囲気だったとイメージすれば分かりやすいと思う。(万が一、ご本人だと書けないので、念のためWikipediaで調べたところ、その方には該当する年代のお子さんはいないそうなので、本人ではなかったと断定出来た。)気軽に訪問出来る学校だ。

説明会が最初にあった。司会の挨拶から始まり、配布物の確認の後、校長先生の挨拶と続いた。聖書は愛を土台としていて、それはキリスト教の学校では共通しているものだが、それをどう表現するかが学校(創立者)によって違うそうだ。当校は、赤羽や静岡、横浜や町田にある、サレジオ会に属する学校で、キーワードは、「アシステンザ(予防教育)」だそうだ。「青少年と共に」という、聖ヨハネ・ドンボスコが始めた教育方法。

最近では、じっくり物事を考えたり、自分で判断する機会、家族でゆっくりと会話することが大切なことだが少なくなってきている。大人は子供の味方であり、他人を傷つけたり自らを傷つけると示すことが必要であるとのことだった。子供の中には力がもともとあるので、例えば通りすがりに一声かけるなど、積極的な関わりが大切。お互いの存在を認め、子供と一緒により良い道を探す教育だそうだ。

家庭的ぬくもりが大切と考えていて、そのために教育環境では木をふんだんに使っているそうだ。広く明るラウンジスペースは心を落ち着かせてくれ、生徒と教員がオープンに関われるという意味合いもあるそうだ。

1学年の定員は90人。「耳を傾ければ、ひとりひとりの無限の可能性」を引き出せるとの言葉が印象的だった。教員間の情報共有も活発に行なわれているそうだ。

続いて教頭先生の挨拶とスライド資料を用いての説明があった。

大学入試改革、いわゆる2020年問題については、来年度に文科省から詳細が発表されるのでそれを待っている状態とのことだった。

グローバル教育については、他者との違いを知るということでもあり、そのことにより、自分を知ることにもなるとのことだった。単に、海外について学ぶと言うことに終始していなく、世界には困難を一生懸命乗り越えようとしている人々がいて、その事実を知り行動しましょうと言う内容のようだ。キリスト教の学校だからこそ、キリスト教の色々な側面に触れることが出来る。ちなみに宗教教育については、十字のきり方から始めるそうだ。

困難を乗り越えようとしている人々を支える取り組みを国内外で行っているそうだ。国内では、311以降、全校朝礼で祈りを捧げているそうだ。それは困っている人々を支え、つながると言うことでもある。被災地ボランティア研修を行っていて、仮設住宅での傾聴ボランティアをしているそうだ。ボランティアをしている時に、女子中高生の言葉使いで話をしても通じないと知ることになり、それが言語力の向上につながっているそうだ。その能力を6年間で身につけてもらい、将来仕事で役立つだろうと言うことだ。ただ、この言語能力については現状厳しく、どうしても単語で会話をしていることが多く、論理的に話すことが大切で、それは今後図っていきたいとのことだった。2016年度から実施していく予定なので、「またご注目してください」と話していた。更に、池袋で星美っ子出張販売という、被災地グッズを販売するイベントを2日間開催しているそうで、これこそが「グローバル教育のいいカタチで、社会に出てこの経験が生きると思う」と話していた。プレゼン能力の向上のために、最近では情報の授業でPowerPointを使わせているそうだ。生徒間で活発な議論を促すために、立教生を招いて、アクティブラーニングを用いての特別授業を中学1年で行ったそうだ。英語も身につけるべきだが、英語イコールグローバルではないと強調していた。

スライドでは、理科の教員が英語で、バナナからDNAを抽出するラボを紹介していた。実験的な授業だそうで、全部英語で説明していた。

「ボランティアの精神で生きる」高校1年の夏に、全員が体験することになっていて、体験した内容を必ず後でプレゼンするそうだ。スライドには、フィリピンの貧困の島と呼ばれているネグロス島で、現地の子供達と触れ合う様子が上映された。「世界を知る。目を開いていく」

海外では、最近ではネパール大地震の被災者への支援をしたそうだ。

6年間このような祈りや支援を日常的に行うことになり、想いをつなげていっているそうだ。様々な人達とのふれあいの中で、宗教があることもないことも知ることが出来るため、宗教の本質を知ることができ、教会に通う意味を知ることも出来る。信者になることは強制されず、信者でなくても、例えば米国に留学して、現地の信者と共有できるものもあるそうだ。

最後にまとめとして、大切なことは3つと話していた。それは、「グローバル」と「言語力」それに「ボランティア」だ。

校内見学へ。今後のイベントの案内があった後、グループ別に校内見学への移動した。見学は教員の案内で行われた(集団)ツアー型だったが、1つのグループに10人も参加者がいなかったのではないかと思うので、窮屈な感じはしなかった。そもそも校内の雰囲気が堅苦しくないので、時間は短かったが、比較的緩やかな気持ちで見学出来た。外観も内部も、とても美しい校舎だ。女子中高生が日々通う校舎としては、綺麗で温かい感じがして最適だと思った。

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訪問を終えて。正門のすぐ外にバス停があるので、安心して登下校出来る。そのバス停が砧公園のすぐ外にあるので、夕方・夜は注意したほうがいい気がした。

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ちょっと時間があったので、学校をあとにして、世田谷美術館前まで歩いてみた。今回は時間の都合で入館はしなかったが、次回訪問する時は美術館に入ってみたいと思った。落ち着いた公園のそばにある学校だった。学校自体も落ち着いた雰囲気で、上記に書いたが、校舎が綺麗で温かい雰囲気が伝わってきた。温かい、家族のような感じなのかもしれない。また訪問したいと思った。

#4

 

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