昨日の建物編に続いて、今回は特色のある教育についてだ。
2014年の内覧会でも、ミニ講演のような話があったので、どちらで聞いたのかよく覚えていないが、同じような話が今回もあったので、(今回)撮影した写真を見ながら、解説したいと思う。ただ、一番良いのは、実際にその場に行ってみることだと思う。
なお、今回も園児のプライバシー保護のため、名前はぼかしを入れている。
クラスの部屋の間に壁はない。木製のパーティションのような棚があり、それを仕切りにしているが、天井までの高さがないので、隣の部屋の園児達の声が筒抜け状態になるそうだ。先生の話に集中するため、他の音は気にならなくなるそうだ。
ライブラリー(図書室)にあった、サイエンスコーナー。園児達は自由にここに来て、学ぶことが出来る。
園庭の砂遊び道具置き場 。整理整頓方法を示す写真が貼り付けてあった。
井戸があり、園児達は自由に水を出し遊ぶことが出来る。道具は砂遊び道具を持ってくる。
落ち葉プールが馬小屋の横にある。
馬小屋の向こうにふじキッズテラスがある。
ふじキッズテラスの1階。この日は食事のサービスはなかったので、このメニューがいつのかは不明だった。
ふじキッズテラスの馬小屋側の1階部分。
ふじキッズテラス内の和室。
外には、とうもろこしがぶら下がっている。季節によってぶら下がる野菜が変わる。
世界各国からの訪問者からの贈り物が展示されている。
英語クラスが学ぶ部屋。
ドレミの歌詞が貼り付けてあった。
ふじキッズテラスの1階部分。ここで当日は見学前の説明が行われていた。その後また、クラスの部屋の見学へ。
木のぬくもりを感じて育まれる園児達。この地域は畑が多くあり、東京とは思えないくらい自然が多く残っている。そう考えると、このような部屋で過ごすことは、当たり前のことなのかもしれない。
コップを引っかけるフック。
教材が並べられた棚の数々。
ちなみに全部屋にはエアコンが(一応)ある。床下から冷気が出てくる仕組みだ。上記の写真だと、穴がある部分から冷気が出てくる。実際は大きな窓を開けると風通しが良いので、それほどエアコンは使用していないのかもしれない。ちなみに電源コンセントも同じく床下にある。余計なものは隠して、園での生活や学習(モンテッソーリ教育では「お仕事」と呼ぶ)に集中させる部屋になっている。
絵の具で塗った紙の旗。当園のマスコットだ。 こちらは昔から使用されているデザインのようだ(確か)。
モンテッソーリに関する本があった。
部屋の明かりは裸電球。LEDではない。照明のスイッチはなく、コードを引っ張るタイプだ。これも当園のこだわりの一つだ。ひと手間かける生活。一つ一つの手順を大切にするモンテッ ソーリ教育ならではのこだわりなのかもしれないし、昭和の時代の日本人の生活はこうだったと、今の子供達に教える(伝える)という意味もあるようだ。
各部屋にはベルがある。どこの幼稚園でもそうだと思うが、チャイムはない。
教室の間の小部屋に、パソコンルームがあった。英語の授業でゲームをして言葉に親しむと言った使い方をしているそうだ。
園内にはこのようなQRコードが貼られている。先生が手持ちの携帯電話で読み取ると、その場での注意事項などが表示されるそうだ。その注意事項も、先生が自ら入力しているそうだ。
園庭の大きな滑る台。大人が滑っても全く問題ないくらい、かなり丈夫に造られている。
園舎の屋根に飛び出ている大きな木にはネットが張られていて、園児達はジャンプしたり、座ったりして楽しんでいる。大人が乗っても大丈夫だ。
蛇口も工夫されている。園児が自ら角度や水量を調整して水を出すのが良いそうだ。上に向けて蛇口をひねったら凄いことになりそうだが・・・
園長席前にあった、幼稚園の農園で収穫されたばかりのスナップエンドウ。実際に1ついただいて食べてみた。そのまま生で食べたのは初めてかもしれない。とにかくうまい。マヨネーズや塩などは全く必要ない。自然が一番だ。
同じく園長席前にあったごま。
幼稚園を出て乳幼児施設のスマイルエッグスの内覧会へ移動した。
電柱にも広告があり、分かりやすい。
新しく完成した施設の内部だ。これは流し台。
こちらはエアコン。扉があるので、冷気は上方向に出てくる。
乳幼児用トイレ。サイズが小さいのが可愛らしい。
そのトイレの洗面台。こちらもミニサイズだ。
こちらは大人(職員)用のトレイだ。
そして大人用のトイレの洗面台。
トイレは木の扉があるので、普段は見えないようになっている。左の細長い扉は、前述のエアコンの送風口だ。
別の角度から見た、大人用トイレと流し台。
左端には備え付けのベビーバスがある。
生まれて数ヶ月の乳児のためのベビーバスだ。これは便利そうだ。お湯の温度は調節可能なのだろうか?
あたたかい光を放つ照明器具。
この穴は暖房用だったかな?
幼稚園と同じような電球が使用されているので、木のぬくもりを感じることが出来る。
窓の外にある、幼稚園と同じような水道の蛇口。
幼稚園と同じような雨樋。
手前が新施設で、奥が以前からあるログハウスの園舎だ。
施設の横の小道から見た新施設。傘のような、駒のような、茸のような、シンプルであたたかい雰囲気のこの建物で、ハイハイをして過ごす乳幼児達を想像してみた。寝転んで上を見上げたり、ハイハイをしながら窓の外の景色を眺めたり、中央の柱のまわりをぐるぐる回ったり・・・。窓がないビルの一角で保育されている乳幼児も少なくない今の時代、ここで過ごす園児達が羨ましく思える。同様の施設が全国、世界各地に造られてることを願い、ふじようちえん&スマイルエッグスをあとにした。
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