JR渋谷駅から徒歩で約10分、実践女子学園中学校高等学校のときわ祭(文化祭)を訪問した。事前に学校の公式サイトでアクセス情報を確認した。かなり細かく道順が書いてあり、場所柄迷うことはないだろうと思っていたが、どうやら私は渋谷駅周辺の工事状況を甘く見ていたようだ。完全に迷った。
今まで頭の中に描かれていた地図の記憶が全く役に立たなかった。
約20分のロスだった。つまり駅から学校まで30分もかかってしまったということになる。
結局Google先生に頼って無事正門方向へ。(最初からそうすればよかった・・・)
西門を目指していたら見逃していただろう。正門でよかった。何故なら目の前には、青山学院初等部があったからだ。一緒に行った上の娘も気に入ったようだ。
大きな木があり、その周りに建つ校舎。私もこの並びが好きだ。
そして目的地の正門に到着。受験生の氏名と訪問人数をシートに記入した。受付を済ませて、校内に入った。外履きのままでOKだった。
昼食は食堂を利用した。私はカツカレー、娘はかた焼きそばを食したが、来校者と在校生の多くがラーメンやかた焼きそばを注文している印象を受けた。そして、校舎内のラウンジよりも、外のテーブルで食している来校者を多く見かけた。私と娘は、食堂で購入して、隣のラウンジのカラフルな椅子に座った。和やかな雰囲気の食事スペース。娘もゆっくりと食べていた。渋谷にある学校だが、ここを流れている空気はのんびりとしたものだった。それが良かった。ちなみに、食堂では当校の生徒達だろうか、焼き芋や春巻なども販売していた。春巻は1本50円とか80円だっただろうか。激安で驚いた。ここには自動販売機が3台あった。森永、明治(共に紙パック)とコモパンの3台。この日、多くのアトラクションがあった桃夭館にも自動販売機があった。食堂近くの売店も大変充実していて、パンやおにぎりはもちろん、飲料、文房具など学校生活で必要そうなものは揃いそうだ。
ロールちゃんもあった。娘が、体調不良で来られなかった妹に買って帰ろうと言っていたが、さすがにこの場ではやめてもらった。パッケージが可愛らしいロールちゃんは、私も好きなので、また近所のスーパーで買ってもらいます(笑)。置いてあるということは、生徒が普段購入するのだろう。
バルーンアートの風船を持っている小さい子や生徒が複数いたが、それらが保護者の販売コーナーにあることは後で知った。娘が興味を示したが、値札がなくパス。所々で割れる音がしたので、パスしてもらって良かったのかもしれない。さらに、食事スペースなど所々で、男子のみのグループを見かけた。在校生の兄弟の可能性もあるが、娘によると同じ制服だったそうなので、どこかの学校の生徒達なのだろう。
生徒達がすれ違った時に挨拶してくれるなど、そちらの雰囲気も良かった。
娘が文化祭では必ずと言っていいほど訪れる高校漫画部へ行くと、残念ながら冊子は配布が終了していた。
中学放送部では生徒達がアナ雪の曲に合わせて踊っていたりと、自由で明るい生徒達という印象を受けた。いいですね。ここでは、イントロクイズなどを楽しんだ。
他にも、中高水泳部では体力測定をしたり、高校自然科学部や中学理科部では実験をした。中高和装着付け部という、他校ではあまり見たことがない部活動の教室にも入った。娘が着付けに興味を示していたが、タイミングが悪かったのか、見学だけで終わってしまったのが残念だった。
高校ゴルフ部ではゲームをした。東京の中高一貫女子校で、ゴルフ部は珍しいような気がした。
中学家政部では、G8参加国それぞれの代表的菓子を展示してあった。どう見ても、本物の菓子だった・・・。かっぱ橋で販売されているようなものではない。本物だ。恐らく前日か当日に作ったのだろう。美味そうだった。(試食はなかった)レシピ集を配布しているとのことで、娘が2-3部いただいていたら、「全部持っていっていいよ」と生徒が明るく声をかけてくれたので、娘は各国のレシピ集を1部ずついただいた。「やった!」というような表情をしていた娘が印象的だった。
中学華道部と高校華道部では作品を見学。「海」がテーマの作品には、娘が強い関心を示していた。花ももちろんだが、生徒が選んだ花器にも注目した。
中高写真部では、Lサイズのフィルムプリントが箱に入ってあり、「どうぞご自由に」との札があったのでいただいてきた。これも他校では見たことがなかったお土産なので嬉しかった。ちなみに私は沖縄のシーサー(だと思う)の写真を、留守番中の下の娘にいただいた。
中高図書委員会による(ミニ)古本市では、大人の本から幼児の絵本までが1冊50円で販売していた。上の娘は、自分用には「世界の中心で愛を叫ぶ」のジュニア版を選んだ後、この日は風邪のため自宅で留守番していた妹に、サンリオキャラクター・シナモンの漫画のような絵本を選んで購入した。状態がとても良く、新品同然だった。
桃夭館についてだが、ここのトイレは男女共に綺麗だった。女子トイレの前には半円形の木製のベンチがあった。この日は5階が立ち入り禁止だったので、5階の理科室については分からなかったが、少なくとも4階の理科室にはドラフト・チャンバーはなかった。黒の四角のテーブルがあるこの教室には、大型LCD TVや、ポータブルタイプの電子黒板があった。Frontierという見慣れない商品名のモニターが何台も使用していない状態で置いてあった。ちなみに他の教室には、エプソンの電子黒板用のプロジェクターが備え付けられていて、「黒」板で上下可動式ではないが、やや湾曲しているタイプのものだった。
終了の時間になり、大急ぎで学習展示など、まだまわっていない教室をまわったが、生徒達は快く迎え入れてくれた。学習展示は小規模だったので、数分で見学できたのは良かったが、学習について知りたい場合は授業見学の機会があればそちらの方がいいだろう。その数分間で見学した、中学生の夏休み自由研究の展示では、生徒達が色々なテーマで冊子等にまとめていた。その中で私が興味深いと思ったのは、ドバイに行った、という生徒の冊子だった。当校は帰国子女対応がしっかりしているそうなので、それでこのような国際的な生徒もいるのだろう。
そういえば今日は教員はいたのかなと、半日ほど滞在して思ったのはこの時だった。確かに教員のIDを首から下げた人達がいたような気がしたが、印象に残っていない。つまり、生徒主体の文化祭だということだろう。その生徒達の制服について一言。ずっと、私の頭の中には、今はもう言わないかもしれないが、「渋谷の白鳥、渋谷のカラス」のフレーズがあった。「渋谷の白鳥」は東京女学館(白いセーラー服)、「渋谷のカラス」(黒いセーラー服)は当校のことらしい。実際にカラスなのかなと思って訪問してみたら、全くそんなことはなかった。カラスではない。気品のある黒、黒漆のような美しさだ。
楽しい土曜日を過ごさせてもらった実践女子を後にした。さて、この日はハロウィーン前の土曜日。しかも夕方。渋谷駅前へ行ってみよう、仮装した人達はいるのだろうかと、娘とワクワクしながら向かってみた。
生徒達、保護者、その他来場者の波に乗り、渋谷駅方面へ歩いていった。今度こそは迷わずに駅にたどり着けるだろう。
無事、ほんの数分で、渋谷駅に戻ってきた。
こちら側で盛り上がっている雰囲気はなかったので、スクランブル交差点方面へ移動した。
早速ハロウィーンを感じました。
すごい人だ。でもまだ通り抜けられるので、異常な混み具合ではなかった。
所々仮装した人達がいたが、思ったより少なかった。
でも見ていて楽しい。娘が、学校の宿題で渋谷のハロウィーンについて書くそうなので、親子で仮装している人達を探しながら交差点周辺を見ていた。
可愛い電車があった。こちらは下の娘が見ても喜んでいただろうな。
やはり所々だが仮装した人達が歩いていた。
見えにくいが、ビルの上のモニターではピコ太郎の「PPAP」が流れていた。我が家でも、娘達が毎日YouTubeで公式動画を見て歌って踊っている。今年を代表するヒットだ。
マスコミもちらほら見られたが・・・
・・・警察官の数が圧倒的に多かった。
DJポリスが呼びかけをしていた。立ち止まらないでください、とソフトな口調だった。
楽しそうだな。見ているこちらも楽しくなる。
DJポリス、存在感ある。格好いいな。
辺りが少しずつ暗くなってきていた。それと同時に、仮装している人達も若干増えてきている感じがした。仮装していた人達を見られてよかった。楽しませてくれて、ありがとうと言いたい。もっと見ていたかったが、小学生の娘を連れて、この状況に長時間いるのはさすがに危ないと思い、比較的短い時間で渋谷を後にした。もう少し大きくなったら、仮装して参加したいと言いそうだが、その時は私も仮装して参加したい。バレンタインデーよりハロウィーンの方が、日本で人気が出てきたとニュースで知ったが、ハロウィーンには「義理」とか「お返し」とかややこしい要素がないので、私はハロウィーンの方が好きだ。渋谷などの都市部だけでなく、日本中に広まることを期待したい。
渋谷駅ホームの菓子屋には可愛らしい飾り付けがありました。Happy Halloween !!
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