東急線田園調布駅から徒歩約10分、田園調布学園中等部高等部を訪問した。家族では初めての訪問だが、私は以前に1人で伺ったことがある。その時の校舎の印象が、ここは美術館にはぴったりの建築だったので、今回このようなイベントがあるということで家族を誘って訪問したわけだ。
外履きのまま中へ。上履きは必要ない。受付で大人分のチケットを購入。1人500円だった。通路横には、SNS等で宣伝してもよいとの看板があった。生徒が個人的に識別されないのであれば撮影可能らしい。随分とオープンな感じだが、昔はこれが当たり前だった。個人情報保護に強く敏感な世の中では、当校の今回の方針は逆に清々しくて良い。早くも好印象だが、今回の掲載にあたっては、プライバシー保護のため、子供と生徒の顔や、生徒・教員の氏名にはモザイク加工をした。ご了承願いたい。せっかく多く撮れたので、当日の雰囲気を少しでも感じ取ることが出来れば幸いだ。
まずは1階から。校舎の中心にあるオープンスペースの展示だ。
どの展示作品も、レプリカとは思えないクオリティーだった。驚くべき技術だ。「泉」という作品の解説を生徒がしてくれたが、水が本物のように見えた。解説自体も分かりやすかった。
鑑賞だけでなく、塗り絵も楽しんでから、1階の教室展示へ。
このゴッホ企画が面白かった。よく考えたなと感心。
前回の訪問では、最後に対応してくれた受付の雰囲気が堅い印象だったが、今回は違っていた。小さい子供も多く会場にいたので、我が家の下の娘も楽しめた。学校の印象も前回と比べてソフトな感じがした。会場や、2階の図書室などにいた生徒達も普段とは違った学校の雰囲気を明るい表情で楽しんでいた。実際に生徒達や教職員等スタッフの対応は大変良かった。
田園調布学園の生徒達は勉強熱心だ。春の陽気でうとうとしている生徒もいたが、春休み中のこの日も、朝から登校して図書室で自習しているそうだ。素晴らしい。その図書室の一角で、来場者向けの絵画パズルやスタンプラリーを実施していたが、対応してくれたどの生徒も気さくな感じで、小さい子供の対応に慣れていた。娘達はパズルに熱中。生徒達と一緒に盛り上がっていた。上の娘がパズルのピースを床に落としそうになった時に自らキャッチした時は、生徒が「すごーい、ナイスキャッチ!」と声をかけてくれた。父親の私にも優しい口調で話しかけてくれた。別のある生徒は、私と妻が立って娘達がパズルをやっている様子を見ていたら、「どうぞ」と椅子を持ってきてくれた。好印象だ。図書室を出る時に、娘達にバイバイと手を振ってくれた。そして下の娘を年齢で「___才の子」とある生徒が言っていたら、別の生徒が「(教えてもらったばかりの)名前で呼んであげたら?」と言うのが聞こえた。この生徒達同士のやりとりからも、優しさ、親しみやすさを感じた。娘達にとっては優しいお姉さんという感じだった。ありがとう。
そしてまた1階へ。
この先の右手に「ミュージアムショップ」があった。
英語の教室の内部はどうなっているのだろう?
ここでまた2階へ。
2階にも作品が展示されていた。
一部の教室を使用しての展示もあり、教室の設備を見学することも出来たので良かった。どの展示スペースもそうだったが、来場者が殺到しているということはなく、ゆっくりと自分のペースでまわれた。
そしてまた1階へ。
カフェテリアでは素敵な演奏を聴けたほか、ほうじ茶のサービスがあったのは嬉しかった。演奏は生徒や教職員(だと思う)によるもので、年配の来場者や子供達は着席して聴き入っていた。和やかな雰囲気だった。カフェテリアの窓からは、地下のコンクリートで囲まれたエリアで、チアリーダー達が練習している様子が見られた。上の娘が興味深そうに見ていた。春休みの学校の様子も垣間見ることが出来て良かった。
校舎内には、ミュージアムショップが開設されていて、我が家もポストカードなどを購入した。本格的な、実際に美術館や博物館にあるようなショップだったのには驚いた。
そしてまた1階の教室へ。どのスペースも綺麗で居心地が良い。
ここで娘達も塗り絵というか絵を描いていた。
もともと美術館のような校舎が会場ということで、本物の美術館に行った気分になった。今後もまた当校でこのような美術イベントが開催されることに期待したい。
正面玄関へ歩いていく途中に、投票ボードがあったので、投票した。
娘達もアートに気軽に触れることが出来、大満足のようだ。上の娘の評価も高かった。私も大満足。そして田園調布学園を後にした。
また訪問したい学校だ。ぜひまた来年も当校でスクールミュージアムを開催して欲しい。
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