京王線の府中駅から徒歩で5分強の、東京都立農業高等学校を訪問した。
初めて府中駅前を歩いたが、思った以上に栄えていた。同時に、緑が多いと感じた。
さて、農高祭という名称の文化祭を一度見学してみたかったからと言うのが訪問の主な理由だが、上の娘がファッションショーに興味を示していたからと言うのもあった。当校は中高一貫校ではなく、農業高校なので、実際に我が家の娘達が受験することはなさそうだが、近年、農業をカリキュラムに取り入れている学校が増えてきていると思うので、農業や園芸に興味がある私にとっては、訪問するには良い機会だと思った。
到着した。校舎はごく一般的な(都立校の)つくりのようだ。
正門を入ると、受付があった。早速入校手続きをしようとスタッフに話しかけると、在校生の保護者ですかと聞かれた。もちろん、違うと答えた。聞くと、在校生の保護者はリストがあり、出席を確認するそうだ。一般見学者は名前や子供の学年の記入などは一切ないそうだ。プログラムを受け取って入校した。
早速校舎間の庭園のような所を歩いてみた。記念撮影スポットがあった。近くで行列が出来ているので行ってみると、野菜の販売エリアが大盛況だった。長ネギや芋ずいき、大根を持った来校者がいた。興味深かったが、ファッションショーの時間に近かったため並ぶのを諦めて急いで体育館へ。
ファッションショーの見学希望者の大行列が出来ていたので並んだ。来場者のほとんどが高校生や大学生だったので、ショーのプログラムを配布しているスタッフ(恐らく在校生)も我々が視界に入っていないのか完全にスルーされたが、体育館入り口でこちらからお願いすると快くいただけた。
席は自由。中学生の受験生のみ前方の席が確保してあるようで、その旨が時折アナウンスされていた。どう考えても小学生が来るとは思っていないのだろう。前方と後方の間あたりの、場所としては悪くない所のパイプ椅子に座った。私は(大人なので)ステージが一応見られたが、娘は見えにくそうにしていた。その見えにくさで、娘は結局、ショーの途中に居眠りをしていた。残念。
ショーは撮影ご遠慮くださいとのアナウンスがあったが、体育館内にあったデザインは撮影可能だった。プライバシー保護のため、生徒の名前はぼかした。ちなみに、私の上の娘は、上記3枚目(一番下の)左から2番目の衣装のデザインが特に好きだと言っていた。この衣装の時は起きてショーを見ていたのかな。
ショーからは、服飾に力を入れているなとの印象を受けた。独創的なファッションの数々を興味深く見られた。照明だったか、音響だったか、合間がぶつ切り状態だったのが気になったが、それはそれで文化祭らしくて(手作り感があり)良かった。高校生でこれだけの規模のファッションショーを開催することが出来るのは、生徒達にとっては良い経験になることだろう。体育館の後ろの方まで、大勢の来場者が押し寄せていた。
ショーが終わり、農高祭終了の時間までまだほんの少しあったので、校内の展示を見学した。
廊下にあったお菓子のツリーと家は美味しそうだった。娘は食べたそうにじっと見ていた。
展示がありそうなので入ってみたが、誰もいなかった。冊子はいただいてきた。落ち着いたつくりの教室だと思った。
日光が差込み、黒板に書いてあるとおり、「憩いの場」のような雰囲気でした。そして外へ。
校舎間の庭園エリアを前述の野菜販売方面へ歩いていると、小道があった。キャンパスが東西で分かれているようだ。その西側には農場があった。
農場の門を入った所で時間切れ。農高祭終了の時間だった。仕方なくUターンしてまた校舎側へ。
そこにはバス停をテーマにした展示があった。なかなか本格的だ。勘違いしてバスを待つ人がいても不思議ではない。
そして正門を出た。
農業高校を訪問して、農業とはほとんど全く触れ合わずに終わってしまったが、滞在していた時間が短かったので仕方がない。それでも、農業高校でのファッションショーは面白いと思った。ファッションに農業を全面的に絡めても面白かっただろうなとも思った。農場でファッションショーをやったら面白いだろうな。
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