春休み期間中の自由学園に家族で行ってきました。何回目の訪問か数え切れないくらい行っている学校ですが、このような体験は初めて参加します。
正門を入って左に進むと桜の木がありました
正門を入ると桜が咲いていました。今年は開花がだいぶ早く、もう散り始めていました。
開催場所である食堂に到着。大人用のスリッパが用意されているので(しかも落ち着いた茶色の綺麗なスリッパ)、私はお借りしました。娘たちは持参した上履き。
調理開始前の食堂内です
女子部の食堂にAからEまでの各4-6人のグループに分かれての体験。合計で30人くらいの女子児童。
何ステップかの工程があり、その都度担当の女性の先生から全体に説明がありました。その説明が分かりやすく、特に調理で苦戦している児童はいなかったと思います。
まずは軽量する。次に混ぜてこねる、など・・・。とにかく黙々と作業していました。まさに「労働」そのものですね。でもその姿が美しい(理由は後ほど)。
保護者も大勢付き添いで食堂にいました。学校側からは調理中の保護者の見学は自由ですとのアナウンスがあり、私もちょこちょこと見学していました。
自由に手に取って読める本が置いてありました
食堂内のアート作品
撮影についてはアナウンスが一切なく、学校側も他の保護者も自由に写真や動画を撮っていたので、私も同じく全体の様子や娘(体験したのは上の娘だけです)を撮っていました。
各グループに1人は生徒さんが入ってサポートしていました
「労働」という言葉を見たり耳にすると、汗臭いイメージが思い起こされるのは私だけでしょうか。大量の汗を流しながら、「よしやるぞ!おー!」みたいな・・・。最近だと雪かきをしていて、「これは労働だな、労働」と思いましたが、汗を流しながらがむしゃらに黙々と作業をこなす姿が「労働」という言葉から浮かんできます。
でも、ここで見た「労働」は全く違いました。黙々と作業をしている姿は「働く女子たち」なんですが、そこに汗臭さはありません。
「イエス・キリストはこの家の主であり、全ての食事時では目には見えない(が存在している)客であり、全ての会話を傾聴している」というようなことでしょうか
撮影が自由だったので、食堂の建物や調理している様子を撮っていました。撮っていて繰り返し感じことは、食堂そのものと、この日は晴れていたのでそこに差し込む光が綺麗だな、そんな光に照らされている昔ながらの木のぬくもりがある食堂で調理をしている様子が美しいということでした。
普段使用されている生徒さんの当番ボードのようです
下の娘が気に入ってたお菓子の本(下)
数年前に卒業した生徒さんが刺繍した敷物(上)
まだ対象年齢に達していなかった下の娘ですが、しばらくは不貞腐れていましたが、食堂に自由にお読みくださいと置いてあった子供向けの本やお菓子の本を見てからは笑顔が戻り、ご機嫌な様子でした。
下の兄弟は3-4人見かけました。ある男子児童は姉の手伝いをしているのか台所にこれから焼くスコーンを運んでいましたが、参加出来るのは女子の高学年の児童だけなので、他の皆さんが調理に参加しているのは見かけませんでした。
各参加児童にオーブントレイが1つ(本人と家族分を焼きます)
台所内を担当する児童と、作業スペースの片付けを担当する児童に分かれていました。その間にスコーンが次々と焼きあがっていました。
各テーブルで使用される食器類
生徒さんが並べてくれました。木のスプーンの形がユニークで良いですね
セッティングされているテーブル
食事は高校2年の生徒さん、女性の先生方と同席した親子と一緒にいただきました。先生方はとても話しやすく、学校生活やカリキュラムについてお聞きすることが出来ました。先生方は自由学園の卒業生だそうで、生徒さんもここの卒業生(中学入試組)だそうです。この日も談笑しながらの食事でしたが、普段の様子を聞くと、生徒さんによっては談笑したり黙々と食べたりと色々だそうです。苦笑いしながら教えてくださりました(笑)。食事当番というものがあり、当番になると調理をするそうです。
生徒さんが紅茶を注いでくれました。おかわりも生徒さんにお願いしました
娘が作ったスコーンですが、同席した生徒さんに召し上がっていただきました。焼きたてのスコーン。この日は学校で調理されたバターなどが添えてありましたが、その場で調理されたものを学校でいただけるのはある意味贅沢ですね。羨ましいです・・・。
上の娘が焼いたスコーン。「厚さが薄くても材料を絶対に無駄にしない!」という本人(親?)の性格が現れているのか、最後の方に形を整えた右側のスコーンはやはり薄いですね
娘が焼いたスコーン以外にも、学校側が用意してくださったパンもいただきました。そのパンも最高の美味。スコーンも美味で焼き加減が最高でしたが、パンも毎日パンを買いに来たいくらい美味でした。バターなども合う!紅茶もいただけ、まさに理想の週末の昼食でした。自然と「ありがたいことだ」と感謝の心を口にするくらい美味でした。
学校側で用意してくださった手作りのランチプレート。
(左上から)レモンカード、ラズベリーバター、いちご
(右下から)サーモンのサンド、きゅうりのサンド、ハムとレタスのサンド、チーズのサンド。パンは白と黒。
さすが我が家の娘達。全く遠慮せずサンドをおかわりしたり、レモンカードもラズベリーバターも全く残さずにスコーンに塗って完食していました。(親もおかわりも完食)パンはしののめ寮で購入出来る時があるようですが(確か)、レモンカードとラズベリーバターもぜひ販売して欲しいです。大変なごちそうでした。感謝です。
感謝と言えば、食事前にはお祈りをするようで、この日もお祈りがありました。沈黙する時間でした。
近くでは女子生徒の皆さんが弁当持参で食べていました。配膳の時間に何人か食堂に来ていたので、お手伝いで来ていたのか、たまたまその時間が昼食の時間だったのかは不明です。
(確かスーツ姿の)男性の先生が台所に近い方のテーブルで1人食事をしているのを見かけましたが、後にその方は女子部の部長先生と分かりました。(食事時間の途中に挨拶をされていました。)
食事の後は、面談を希望する家族、面談と見学を希望する家族、見学のみを希望する家族に分かれました。私の家族は見学のみを希望していたので、早速見学ツアーに参加。集団ツアーでしたが、「ぞろぞろ型」とは言えないような、一緒に移動するけれども何となく自由でした。結構速いペースでまわりましたが、遅れていても特に問題がなかったので、見学するところはしっかりと見学できた感じでした。
食後のキャンパス見学。ここは女子部食堂
食堂の前に桜の木がありました
木の校舎の間の小さな池。娘達は生物がいるのかなとじっと見ていました
女子部講堂です
女子部の食堂近くかな。写真はちょっと歪んでしまいましたが、この形が好きです
女子部の教室の外では、エアコン設置工事の最中でした。そう言えば今までなかったのですね
井戸水があるのですね。これは知りませんでした
ツアーそのものは食堂前からスタート。図書館前、体育館前、畑近くを歩き、また食堂前へ。そこで解散。解散した後は自由見学なのか不明だが、正門まで桜やその他の草花を鑑賞したり、娘たちは芝生の傾斜で転がり体を動かしていました。
室内での設置を待っているエアコン
食堂前の桜の木の下にボタンが1つ落ちていました
その落ちていたボタンの上に咲く桜です
これは何の花でしょうかね
食堂と桜です。天気が良い日で良かった
図書館と女子部体操館の間ですね
女子部体操館から見る食堂と桜の木です
アフタースクールの人達なのか、初等部辺りにも人がいるのが見えました。当日の案内板で知りましたが、アフタースクールの音楽発表会(ピアノ?)があったようです。
初等部です。この建物の配置も好きです。日差しも優しい感じがしました
正門近くの桜の木です。今回の投稿の最初に掲載した桜がこの木のものです
青空で良かった!
正門近くにある毎月更新されている掲示板です。訪問する度にこの掲示板を見るのを私は楽しみにしています。毎回学べます
ところで、来校者にはIDが渡されました。首から下げるタイプです。ストラップは自由学園のもので、色は黒。格好良かったな、あのストラップ。ぜひ販売して欲しいと思いました。ちなみに体験児童にはピンで留めるタイプが配布されたと思います。
正門出ました。ここまで数10分。娘達は寝転がったり、走り回ったりしながら進むので、ようやく出てこられたわけです(笑)
そして正門の斜め前で見かけた真新しい建物がこれです。自由学園みらいかんという建物だそうです。中に入ってみたいですね。
訪問を終えて。食を大切にしているという学校の方針というか伝統というか、そう言ったものがはっきりと今回の行事で分かりました。食べ物に弱い我が家。今回は学校の食へのスタンス、学校や生徒さん、先生方の雰囲気、その全てを実際に自分の子供が作って食べて楽しめる調理・食事体験。見事に我が家の喜びに合致しました(笑)。また同じような体験が今後あれば参加したいです。
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