JRまたは西武線の拝島駅からスクールバスで10分もかからない、広大な多摩の緑の中にある学校、それが啓明学園だ。この日は雨。雨の時は正門の様子を撮影するのを忘れてしまうようなので、行きに立ち寄った昭島のモリタウンの様子を掲載する。上はその時の写真。既に雨が結構降っていた。オープンしたばかりだった、クライミングの新エリアが見たかったが、雨が強く残念ながら残念。諦めて学校へ移動した。
そして、拝島駅からはスクールバスを利用して学園の正門へ向かった。駅の南口から乗車したが、係員が案内してくれたので迷うことはなかった。バスに乗ると、あっという間に正門前に到着した。路線バスのような大きなバスなので、乗り心地は悪くない。
受付を済ませて配布物を受け取り、会場である講堂へ移動した。移動途中に廊下に掲示してある写真などを見学した。
講堂では、DVDが上映されていた。英語の授業の様子だっただろうか。iPad miniやCDを使用していた。ヘッドフォンをつけて学んでいる様子が見られた。朝礼の様子からすると、ざっと見ただけだったが、各学年に30人程度の児童が在籍していて、2年が15人程度、6年が40人程度と、学年によって違うところもあるようだ。説明会が行われているこの講堂で、5年の立会演説会が行われているようだ。
説明会の参加者は、開始時に15人くらいだったかな。多くても20人前後ではなかったかと思う。
そして、説明会は朝の礼拝から開始した。チャイムが賛美歌のメロディーだ。
続いて校長挨拶。当校はミッションスクールではないが、キリスト教精神を取り入れていて、国際学級と通常学級の交流があり、学園には、幼稚園から高等学校まであり、15年間の一貫教育ならではの特色があるそうだ。実際に通っている在校生の声や、卒業生、保護者の声をぜひ聞いてくださいとのことだった。校長は公立学校での勤務もあるそうで、公立と私立の違いを話していた。前者は人や地域に合わせて学校づくりをして教育するのに対して、後者は理念のもとに設立されて、そこに賛同する人がやってくる。当校の教職員も、「ここで」仕事がしたいと集まってきていると語っていた。この日は6年が校外学習をしていて不在だったため、朝礼では5年がリーダーシップをとっていたほか、1年は自分たちだけでしっかりと参加してしていたそうだ。先日は、東京サマーランドで3日間の水泳教室があり、児童達はお互いアドバイスをしていたとも話していた。
続いて広報担当の男性教員から、学校案内のどこを特に読んで欲しいかの説明があった。
グローバルであることが日常的だそうだ。何故なら、全体ので1/3が帰国生・国際生だからだ。どんな国と交流しているかなどは、次回の説明会で詳しく話すとのことだった。キリスト教主義の学校で、毎日朝礼をしている。毎朝、全校児童が揃ってキリスト教の祈りを捧げる朝礼をしている私立小学校は、全国で1-2校しかないそうだ。森などが広大な敷地内であり、そこでの体験的な学習も大きなポイントだそうだ。こちらも詳しくは次回説明会で話すそうで、学校案内についての話は短時間で終了した。何故ならこの日は、卒業生の話、在校生の保護者の話と、公開授業が予定されていたためだ。
まずは卒業生の話があった。男性は40年近く前に初等学校に入学した、近隣市町村出身で、帰国生ではないそうだ。何でも実際に体験して学び、感じる教育をしている。心のゆとりを大切にしている。教員とは適度な距離感を保っていて、一人ひとりの個性を認めてくれる。そして、世界各地から帰国して入学するクラスメイトがいて、お互いの間には壁が存在していなく、うまく溶け込んで共に学んでいた。この4点を当校の特色として語っていた。他にも、体育館が綺麗なのでスポーツ活動をすることを勧めますと語ったり、森が多いので虫が好きになる、おおらかになる、人に流されず自分で体験して成長する個性を養うことが出来る、他言語へのコンプレックスが無くなる、生涯の友人が出来る、自由な発想で人生を送ることが出来るようになると語っていた。
続いて在校生の保護者の話があった。男子児童が在籍中で、父親の仕事の関係でイギリス生まれた子供が3人いるそうだ。その3人とも当校に入学したようで、ここに来て8年と語っていた。最近、世間で報道されている全国各地で発覚しているいじめ問題にも言及され、当校では教職員が児童の様子をよく見ていると語っていた。その他、大学進学についてや、就職についても語った。ご自身が国際的な企業に勤めているからか(私はそう思った)、自分の意見を自分の言葉で話せる人材が欲しいと思っているそうで、当校に通い色々な国の人と一緒にいると自分の考えをしっかりと持つようになると語っていた。当校の特徴として、初等では学ぶ基礎を学び、中等では生きる力をつけ、高等では学んでいく力・生きていく力をつけるとも語っていた。児童・生徒、教職員、保護者。この3者がしっかりとした三角形の土台を築き、その上に建っているのが当校です、安心できる学園ですと力強く語っていたのが印象的だった。
説明会の最後に、今後の説明会や行事の案内があり、3時間目の見学へと移動した。
見学は自由ではなく、集団ツアー型だったが、少人数なのでその点は問題なかった。一つの教室にもう少し長く滞在してじっくり見学したい授業もあったので、そこが残念だった。国際学級の教室は廊下から見学しただけだった。図書室は実際に中に入り見学。ドーム型のような形をしている図書館で、外から見ても、中から見ても、興味深い建築物だった。
蔵書はこの初等学校の規模からすると適度な数かもしれない。落ち着いて読書や調べ物が出来るような空間だった。外に出て、広いグラウンドも見学した。こちらは中高の校舎の南側にある。グラウンドの片隅に、男性保護者有志で作った、手つくり感満載のアスレチックというか、そんな遊べるエリアがあった。
入学式などの式典でも使用される体育館も見学した。外からの見学だったが、ちょうど壇上の後ろには窓があり、建物の後ろの森がよく見えた。緑が綺麗な森なので、その窓がフレームで、写真を見ているな美しさがあった。ここで入学して、卒業していくことを想像すると、最高ではないかと思った。保護者としても、ここで撮る娘・息子の写真は、一生飾っておきたくなるのではないかと思うくらい、自然の中の、とても美しい空間だった。
最後は歴史的建造物の寮を見学した。前述の体育館などは今回初めて見学したが、この寮は以前も見学したことがあるため、それほど感動しなかったが、メンテナンスがしっかりされているようで、前回見学した時と変わらぬ日本的建築の美しさを保っていた。
次回はもっとじっくり授業を見学したいと思い、啓明学園をあとにした。
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