東京都昭島市にある、東京都立昭和高等学校を訪問した。
学校の向かいの昭和公園にある機関車展示とミニ動物園について調べていたところ、当校で合唱部の発表があると知り、行ってみたわけだ。今回の主目的は公園だったため、車は公園の駐車場に停めたが、格安どころか、民間のコインパーキングより遥かにお得だった。公園でしばらく遊んでから真向かいにある学校へ横断歩道を渡って行った。
上履きを持参していなかったので、スリッパを借りた。
順路が大変分かりやすかった。
そして、階段で3階へ。すると、途中の階に教室があった。
見た瞬間に、これはすごい、これこそ探し求めていた教室だと思い、廊下からだったが、家族で「いいね」と感想を話しながら見てしまった。撮影禁止ではなかったので、撮影させてもらった。近代的な校舎の中にある、木が使われている、開放的な教室。オープンな感じがして、かなりの好印象だ。
中庭も近代的で綺麗だ。
廊下から教室や、廊下の掲示物を見学しているので、なかなか音楽室にたどり着かない・・・
発表がある教室への廊下には、生徒達の美術作品が多く展示してあり、クリエイティブな一面を見ることが出来た。
音楽室の受付には生徒達がいた。フルネームで氏名を記入してくださいとのことで、家族全員分を記入して、プログラムとアンケートを受け取り入室した。席は自由。オレンジ色の椅子に座り開演を待った。
音楽室としては少し小さめだが、外からは明るい日光が差し込み、大変落ち着く環境だ。
野球部が練習しているのが窓の外に見えた。左のほうに集合住宅が見えるが、その隣の野球場の向こうは雑木林があり広々としている。
発表は、30人前後の観客で開始したが、途中で来場者が増えて、最終的には40人前後の観客数だっただろうか。教室の広さからすると、これでちょうど良い。
制服姿の男女部員合計11名が入室。女子7名、男子4名。まずは女子部員より挨拶。指揮は女性教員。
とにかく歌声がいい。11名しかいないこと考えると、素晴らしい。感動した。
リズムに乗って、観客も自然とリズムを取ってしまいそうな歌声。聴き心地が最高。表情も豊かだし、いきいきとしている。
「メイプル・・・」のピアノ伴奏は男性教員が担当。こちらも素晴らしい演奏。
教室の前方に台があり、そこに部員達は立って歌っているが、そこまで3メートルくらいの距離。この距離でこの歌声。迫力がある。
第1部が終了して休憩。
10分間の休憩中に、部員達は退室。また外の景色を見た。のどかな感じなので、ついつい見てしまう。体育館があり、その隣に駐輪場があるが、あれは学校のだろうか?
第2部が開始。部員達は着替えてきていた。
「Top of the World」を披露。いいリズムだ。とにかくクオリティーが高い。
続いて「飾りじゃないのよ涙は」を披露。男性教員のピアノ伴奏あり。観客は40-50代が多かった気がしたが、積極的にリズムをとっていたのがこの曲だ。保護者なのだろうか。
「糸」。こちらも年配の方々がリズムをとり、じっくりと聴いていた。中島みゆきの歌だが、歌っているのは高校生。でもそれがまた良かった。希望を感じると言うか、明るさが滲み出ていると言うか、そんな感じの歌声とピアノ伴奏だった。
「Over Drive」。こちらもピアノ伴奏あり。Judy and Maryのヒット曲だが、最近では、TBS系金曜ドラマ「表参道高校合唱部」で歌われていた。私はあのドラマの数少ない視聴者の一人だったので、この合唱を聴きながら、あのドラマを思い出していたが、今から思えばあのドラマ、金曜の午後10時の放送と言うことは、私のようなおじさんがターゲットだったのだろうか。人数が少なめで曲自体キーが高かったと思うが、男子達の存在感も大きかった。腕でリズムを取りながら歌っている。合唱後に観客から大きな拍手。
「ルパン三世のテーマ」で第2部が終了。
そして、アンコールで「糸」を合唱。やはり年配の方々が多いので、リズムをとり、ハンカチで涙を拭く方も複数いた。保護者なのかもしれない。3年生はこれで活動が終了と言うことで、黄色やピンクの花束の贈呈が3年生から教員2名にあった。会場からは大きな拍手の連続。日曜日の明るい空の下、素敵な歌声とピアノ伴奏に心から感謝。
退室して、正面玄関へ行く途中に、また教室を廊下から見学。
消火器置き場もおしゃれだ。このような置き方(場所)は、他校では見たことがないかもしれない。
下に降りていく階段から見たベンチ。こちらもコンクリートの間にある木のベンチということで格好いい。
中庭。ここのベンチも好き。
人数は少なかったが、合唱部の歌声は本当に良かった。また聴きたい。
昇降口に到着。
学校の建築模型があった。
合格した大学名と学部名が書かれた紙の桜の花びらが掲示してあった。そこには英語で会話をしている東南アジア風の女性達がいた。合唱部の演奏会でも見かけた気がしたので、英語で声をかけてみると、当校で英語の授業を担当している(していた?)先生だそうだ。教え子の様子を見に来たと笑顔で話してくれた。
合唱も気に入り、校舎も気に入った上の娘がここに行きたいと話していたので、ここだと中学受験ではなく、高校受験になるよと話したら、うーんという感じだった。残念ながらここには中学がない。ここに中学もあればいいのにと親子で思った。
公園に戻り、また少し遊んでから昭和公園をあとにした。心に残る日曜日だった。
#141